INTERVIEW

社員インタビュー

高橋 宏武 さん 電気工事士(2002年入社)

「“WHY人材”を育て、電気工事業界全体を牽引していく」入社22年、プロパー社員の想いとは?

PROFILE
入社年
2002年
部署
電気工事士/エンジニアリング事業部長
略歴
大学卒業後、恒電社に入社したプロパー社員。電気工事士として、住宅の電気工事に加え、法人向けの高圧電気設備工事の直接提案を開始するなど、現在の会社の礎を創ってきたメンバー。2020年からは事業部長として、エンジニアリング事業部を統括している。

「高橋さんがいるから、今回も恒電社さんにお願いしたい。」

お客様から、そんなお言葉を頂くことの多い高橋宏武(たかはし ひろたけ)は、大学卒業時から恒電社に勤めるプロパー社員の一人だ。

現在はエンジニアリング事業部の部長として働く高橋に、恒電社への入社から現在に至るまでの話を聞いた。

インタビュー:エンジニアリング事業部 高橋 宏武

現在の業務内容について

―――現在担当している業務内容を教えてください。

現在は、電気設備工事を行う「エンジニアリング事業部」のトップとして在職しています。

この事業部は、主に法人のお客様から低圧・高圧電気設備に関するご相談を受けて、ソリューションのご提案から工事まで、一気通貫して担当します。

例えば、単純に「照明をLEDに変えたいんだよね。」じゃなくて、「電気代を安くしたいんだけど、どんなことができるかな?」といった課題をベースとしたご相談を受けることが多いんです。

始めはざっくりとしたご要望でも、丁寧にヒアリングを行い、潜在的な課題を洗い出す。そして、解決策を本気で考え、ご提案し、工事を経て、実際に形にすることでお客様に喜んでいただく。それが私たちの仕事です。

―――高橋さんは、新卒で恒電社に入社したと聞いています。仕事に関して、変化した点はありますか?

変化したことばかりですよ(笑)。

私が入社したのが22年ほど前ですが、当時は恒電社も「職人の会社」でした。個人のお客様や、住宅の配線工事などの下請け工事も多く、ヒアリングや提案を意識的にすることは少なかったですね。

それでも、工事を進めていくなかでお客様と直接お話しする場面はあります。そういった経験を重ねるうちにお客様目線に立って考える文化が、徐々に社内で浸透していった気がします。

「とにかく“電気”が好きだった」

恒電社に入社したきっかけ/決め手

— まず、最初に電気工事に興味を持ったきっかけを教えてください。

物心ついた時ぐらいからもう電気に興味を持ち始めてました。本当に小さい頃からですね。

小学生の頃には電気に触れ始めていましたね。コンセントに繋ぐと動く、何かを差し込むと光る、そういうものがとにかく好きで、電気に興味を持ち始めたんだと思います。

当時は、両親も「この子にはドライバーと、何か分解しても良い機械を渡しておけば、もう何時間でも遊んでくれる」と言われてたらしいです。

— 電気工事を仕事にしたいと思い始めたのはいつ頃でしたか?

「工事」も含めると、もう少し後ですが、「電気」にまつわる仕事を意識しだしたのは中学生の頃ですね。高校の進路を決める際に、漠然と「電気系の何かをやりたい」と思いました。

その頃は具体的にコレ!と決めてはないんですけど、そのまま工業高校へ入学、そして日本工業大学の電気電子科に進学しました。高校、大学と学んでいくうちに、電気の領域でも、自分は手を動かして創ることが特に好きなんだと徐々に分かっていきましたね。

——— 恒電社への入社に至るまでを聞かせてください。

実は、高校生の時にも就職活動はしていたんです。

第一志望だった、とある大手電力会社の選考を受けて落ちたことで、悩んだ末に大学へ進学しました。卒業後は地元である長野県で働きたいと思い、就職先を探していましたが、当時は就職氷河期。なかなか希望する電気工事士の職種で内定をいただくことが出来なかったんです。

そこで、大学のあった埼玉県で電気工事職を探したところ、恒電社に出会いました。

高校、大学時代の就活の失敗がなければ、今の仕事も出来ていない。今の仲間とも出会えてないと思うと、人生って面白いなって思いますね。(笑)

——— 恒電社で長く働き続けている理由を教えていただけますか?

一言でいうと、自分の頭で考えて働くことが好きだからですね。

答えがある仕事を「作業」として行うのではなく、自分自身で考えながら「仕事」を進められるのは、単純に楽しい。

もちろん、そういった仕事は世の中にたくさんあると思いますが、元々「電気」や「電気工事」が好きだった私にとって、やりがいを感じつつ、楽しく働けることは非常に魅力的ですし、恒電社のエンジニアリング事業部で長く働き続けている理由でもあります。

—— 電気工事において「考えながら働く」のは具体的にどういうことでしょうか?

一言で「電気工事」といっても色々な仕事があります。

ホームページに載っているものは代表的な工事の例ですが、それ以外にもお客様の課題を解決する手段はたくさんあるんです。

お客様に適切な解決策をご提案するためには、日々新しい知識や技術の勉強も必要です。製品や工事の方法も時代と共に変化するので、長年培ってきた自分の経験と、最新のものを組み合わせることは、大変ではありつつも、やはり面白いですね。

繰り返しになりますが、決められた仕事を延々と行うのは、私には向かないと思っています。

お客様の目線に立って、本当に良いと思う解決策を考えて、提案して、設備工事を通してお客様に喜んでもらう。それがすごく嬉しくて、22年間ずっと続けています。

リピート率*92.8%の理由

*リピート率:一度目のご発注から、一年以内に別工事のご発注があったお客様の割合

—— お客様のニーズに対して最適な解決策をご提案する点で、恒電社が他社と違うところはありますか?

技術者である私たち自身が、製品の良し悪しや使い勝手を正直にお話をしている点なのかなと思います。

一般的に、工事を専門としている会社は、比較的「お客様と話す」ことが得意ではない傾向にあると思います。一方、営業専門の方々は電気工事の技術的な知識が乏しいことも少なくない。

また営業であれば、製品やサービスを販売したければ、良い部分だけを伝えて今すぐ買ってもらおうとする人もいますが、恒電社は絶対にそれをしません。

その製品がお客様にとって本当に必要か否か、提案の際に正直にお答えしています。

幅広い電気知識を持っていることに加え、顧客折衝能力の高いメンバーが「正々堂々」とお客様に提案する。当たり前のようで、なかなか他の会社にはできないことではないでしょうか。

優秀な電気工事士

―――高橋さんの考える優秀な電気工事士とは、どのような人ですか?

私たちの事業部では、優秀な電気工事士を「WHY人材」と定義して、みんなにそこを目指してもらっています。

「WHY人材」とは、電気工事の技術やノウハウを活かして、お客様が持つお悩みを直接ヒアリングして、工事内容や方法までを直接ご提案できる人です。

―――まさに、これまでもお話していただいた内容ですね。

そうですね。正直、今いるメンバーは経験も豊富な人が多いし、事業部長としても、胸を張ってお客様のもとに送り出せる「WHY人材」ばかりです。

―――そんな「WHY人材」になるために、必要な行動や思考についても考えを聞かせてください。

まず、コミュニケーション能力や社内外における調整力は不可欠ですね。多くの案件は、恒電社の社員はもちろん、協力業者さんを含めたチームで進めるためです。

お客様のニーズをヒアリングし、具体的にどうしたらそれが叶えられるかのプロセスもチームで考える。そしてお客様のニーズの変化に応じて、技術やスキルを自ら成長させていける人は、必ずや「WHY人材」になれると思います。

今後について

———今後恒電社でやっていきたいことは何ですか?

私は、エンジニアリング事業部を電気工事業界全体の発展を牽引する事業部にしていきたいと考えています。

今、電気工事士をはじめインフラ設備の技術者不足が深刻になっています。

その原因は様々ですが、現につい先日、当社の50代のメンバーが現場に行くと「若いねぇ」と声をかけられたと聞きました。

電気工事は私たちの生活を支える、本当に意味のある仕事ですし、絶対になくすことのできない仕事です。

そして、恒電社のミッションでもある「子供たちに受け継ぐ“次代”を豊かにする」ためには、電気を「クリーン」「経済的」「安定的」「持続的」に活用できる企業を増やすことが必要だと考えています。

私たちにとってお客様の電気にまつわる課題を解決することは当たり前。その上で、電気工事業界全体の発展まで見据えた事業部をつくっていく。

恒電社が埼玉で30年以上にわたって培った電気の技術、知識、経験、そして顧客折衝力をもとに、次代の土台である電気工事業界全体の発展を牽引する人材を育てていきたいです。

———最後に、恒電社はどんな人に向いていると思うか、聞かせてください。

まずは、素直に人の意見を聞けること。必ずしも上意下達だけのコミュニケーション文化でないからこそ、お互いの意見を真摯に聞く姿勢が大切です。

そして物事をポジティブに考え、難しい問題に直面しても、まずは出来る方向で考えることができる人ではないでしょうか。

電気工事に限らず、世の中は変化のスピードをどんどん上げているように感じます。お客様のニーズも、今後どんどん変わっていくでしょうし、それに応える製品やソリューションも次々に新しいものが誕生すると思います。

いろんな人と関わり、新しい情報をキャッチして、常に自分を改革しようとする。「元請け」として、電気工事業に携わるには、そんな素養が求められると思います。

———高橋さん、本日はありがとうございました

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