恒電社では、2025年8月25日（月）から27日（水）にかけて、2027年卒業予定の学生向けオープンカンパニー（短期インターンシップ）を実施しました。

2名の大学生を迎え開催された今回のオープンカンパニーは、電気やエネルギーにまつわる座学や現役社員との座談会に加え、太陽光発電所の見学や停電（BCP対策）体験、そしてキャリア面談までを網羅する3日間。

「業界を知る」「仕事を知る」「自分自身を知る」という3つのテーマに沿って設計されたプログラムは、参加した学生にとっても社員にとっても、新たな学びと発見に満ちた時間となりました。

この記事では、3日間の様子を時系列に沿ってご紹介します。

要約｜2025・夏 オープンカンパニー実施レポート

Day1：業界を知る
埼玉を拠点に電気工事を手がける恒電社のインターン初日は、業界や再エネの現状と将来性を学ぶ座学が中心。ワークショップや経営企画室長の講義、社員との交流を通じて、学生は初めて「電気工事の仕事」に触れ、地域社会を支える業界理解を深める一日となりました。

Day2：仕事を知る
電気の基礎や発電方法を学んだ後、代表を交えた議論やランチで「社会を明るくする電気工事の意義」を実感。午後は埼玉県内の太陽光発電設備を見学し、停電体験やV2Hの仕組みも体験。インターン生は実務の流れやBCP対策を肌で感じ、電気工事業が果たす役割を理解しました。

Day3：自分を知る
最終日はさいたま支社での社員面談を通じ、電気工事士や施工管理など具体的な職種のキャリアを考える時間に。希望職種に合わせた社員との対話や経営層との面談を経て、インターン参加者は「自分はどう働きたいか」を言語化し、電気工事業界での将来像が明確になってきたと語ります。

Day1：業界を知る（さいたま支社）

インターン初日のテーマは「業界を知る」。

電気工事業界、再生可能エネルギー分野の現状と将来性を学びつつ、社員との交流を通じて、学生が初めて「電気の仕事」に触れる日となりました。

就職活動の本格開始を前に「“働くこと”について、“身を置く業界”について、ぜひ考えてみてほしい」と、経営企画長・恒石陣汰が経営的な観点から講義をさせていただきました。

他にも恒電社の事業について知る会社説明や、“魅力的な自己紹介をつくる”ワークショップ、業界分析講座、若手社員とのランチ交流などを通して、参加者は業界の全体像へ理解を深めます。

午後は、恒電社で長年働く先輩社員との交流会を実施。学生からは業界について、会社について、具体的な業務内容について、質問が相次ぎ、充実した時間となりました。

参加学生の声

立正大学・Tさん

インターンを通じて最初に学んだことは、目的を持つことの重要性でした。何事も目的を持って取り組まなければ、取り組む意味も分からなくなってくると思います。就職活動でも人生においても、目的を持って取り組むことが重要であると改めて感じました。

また、恒電社の皆さんが大切にしている価値基準の中で、「当たり前の基準を高め続ける」という言葉があり、その中でも「凡事徹底」という言葉に印象を受けました。変化が激しい時代だからこそ、いろんな考え方や方向性が生まれることが想定できますが、お客様に接する上では、決して変わらない「当たり前」という核の部分があるのではないかと思います。

Day2：電気／仕事を知る（伊奈町本社・埼玉県蓮田市工場見学）

二日目は「電気／仕事を知る」をテーマに、より実践的に恒電社の仕事に触れていきます。

午前中は電気が発電されてから、私たち需要家の元へ届くまで、どのような工程を辿り、どのような仕事が存在するか、など「電気の基礎」を座学で学びます。

その後、各発電方法のメリット・デメリットを各自で調査し、発表を行いました。

急遽、プレゼンテーションの聞き手として、弊社代表の恒石も参加することになり、緊張も垣間見える二人でしたが、理想的なエネルギーミックスのあり方について議論を深める機会となりました。

さらに代表や経営層とのランチセッションを通じて、経営の視点から「社会を明るくする仕事」の意義を学ぶ学生たち。徐々に電気工事・再エネ業界で働くイメージがついてきたように感じられました。

午後には、株式会社岩崎食品工業様にご協力いただき、屋根上に設置されている太陽光発電設備を見学させていただきました。ハーネスやヘルメットを付けて高所作業車で屋上まで登り、以下の内容を学びます。

• “直流”で発電された電気が、いかにして工場の中で使われる状態に変換されるのか
• その際、系統側から流れる電気はどのように調整されるのか

停電体験で「BCP対策」を学ぶ

本社に戻ってからは、“電気が止まると生活はどうなるのか”を自分の目で確かめる時間。

本社1階は「スマート体験館」として、擬似的に停電、および「V2H」を利用した復電を体験できるようになっています。

代表自ら、電気事故による停電時の復旧方法や、地震の際、いかにして漏電による火災を防止するかなどを説明しました。

V2Hとは？
「Vehicle to Home」の略で、電気自動車にためた電気を家庭で使えるようにする仕組み。停電時には非常用電源として役立つだけでなく、夜に安い電気を充電して昼に使えば電気代の節約にもつながる。太陽光発電と組み合わせれば、環境にやさしい暮らしを実現できるのが大きな特徴。

参加学生の声

日本工業大学・Sさん

1日目から2日目の午前中にかけて、基礎や基本的なことをしっかり教えていただき、その後、実際に太陽光発電設備を導入されているお客様工場を見学させていただいたのが良かったです。発電された電気が使われるまでの流れや、恒電社の皆さんの具体的な仕事内容、そしてその仕事のやりがいまで一連の理解を深めることができました。

特に、太陽光パネルを近くで見る体験は今までなかったので印象に残っています。この体験を通して、より一層興味が湧き、恒電社でぜひ働いてみたいと思いました。

Day3：自分自身を知る（さいたま支社）

最終日のテーマは「自分自身を知る」。

これまで2日間の学びを踏まえ、先輩社員との交流や個別面談を通じて、自らのキャリアや将来像に向き合う時間が用意されました。

電気工事士や施工管理を目指すSさんには、エンジニアリング事業部メンバーとの面談。マーケティングや経理を視野に入れるTさんにはマーケティング責任者や経営層との面談に臨んでもらい、就活やキャリアについて自由に相談してもらいました。

2日という短い時間ながら、多様な職種に触れ、社長からの直接メッセージを受け、学生たちは“自分はどう生き、どう働きたいのか”を言葉にしてくれました。

参加学生の声

立正大学・Tさん

再エネ業界、特に太陽光発電の需要が高まることを理解し、業界の将来性をものすごく感じました。また、業界構造などの社会課題の是正にも正面から取り組み、お客様を大切にされる姿もとても印象的でした。

社内の雰囲気もとても良く、社員の方たちは熱意を持って仕事をしているということが短時間で伝わりました。社員の皆さま一人ひとりが生き生きと働いている姿に、恒電社様の素敵な社風が詰まっているのではないかと感じました。

インターン参加前から、私は仕事をする上でお客様を相手にしたいと思っていました。恒電社様はお客様を大事にし、親身に寄り添うことで信頼を獲得しており、仕事にとてもやりがいを感じることができそうだと思いました。

日本工業大学・Sさん

工事部門の方々と直接お話をすることができ、電気工事士／施工管理としての仕事内容ややりがい、スケジュール感、下請け・元請けの役割の違いなどを詳しく知ることができ、とても鮮明にイメージがわきました。当初ぼんやりとしていた、私のやりたいことも明確に定まってきたと感じています。

また、需要と供給の観点からも、改めて電気の大切さ、技能者や“若手であること”の価値を認識することもできました。一方で、工業高校電気科を卒業し、大学でも電気を専攻している私ですが、まだまだ知らないことだらけだと痛感する機会にもなりました。

就職活動が本格化する前に知っておきたかった新しい知識も得ることができたので、とても有意義で、充実した3日間になりました。

まとめ

学生たちが語ってくれた言葉の中には「目的を持って取り組むことの大切さ」「当たり前を当たり前に徹底する姿勢の尊さ」「社会を支える仕事への誇り」といったキーワードが数多くありました。これらはまさに恒電社が大切にしてきた価値観と重なります。

また、受け入れた社員にとっても、学生からの率直な質問や新しい視点は大きな刺激となりました。日々の業務では気づきにくい“仕事の意味”を再確認する時間となり、社内のモチベーション向上にもつながっています。

採用担当より

恒電社では、インターンシップ／オープンカンパニーを、単なる就業体験にとどめることなく、業界研究や、自らの将来像と重ね合わせる経験を通して「本当に自分に合う就職先を見つけるヒント」を持ち帰っていただきたいと考えております。

今回のオープンカンパニーが、参加していただいた2名の学生にとって「業界を知り」「仕事を知り」「自分自身を知る」という段階的な学びを得る機会となっていれば幸いです。

なお、今年度・冬季インターン実施の予定がございませんが、個別での会社説明やキャリア相談は随時対応しております。

ご関心をお持ちの学生の皆さまは、ぜひお気軽にご連絡ください。恒電社の社員が、皆さま一人ひとりのキャリア形成を全力でサポートいたします！

新卒採用に関するご相談・お問い合わせはLINEよりお気軽にどうぞ！