真夏に当たり前に浴びる冷房も、スマホの充電も、街の信号も。その裏側には、必ず「電気」があります。その電気を、人の暮らしや工場のインフラへ確かに届け、支えているのが私たち電気工事会社の仕事です。
ただ、この仕事には、他の多くの職種にはない緊張感があります。扱うのは、目に見えず、一瞬の油断が命に関わることもある「電気」だからです。
だからこそ恒電社は、毎年一日、現場に出る全員が仕事の手を止めて集まる「安全大会」を実施しています。2026年は、7月1日(水)に開催しました。
夏場の炎天下での作業、そして古い設備に残るPCBや石綿(アスベスト)。電気工事の現場には、目に見えるリスクだけでなく、潜んだ危険も存在します。
恒電社が手がけるのは、高圧電気設備の工事や、工場・事業所の自家消費型太陽光発電といった仕事。いずれも社会や企業のインフラを根っこで支える仕事であり、同時に、たった一つのミスが大きな事故につながりかねない仕事でもあります。
「お客様のインフラを止めないこと」、そして「ともに働く仲間が全員、無事に家へ帰ること」。この二つを守る土台が、安全です。恒電社にとって安全は、精神論ではなく、技術と信頼を成り立たせる“いちばん大切な技術”だと考えています。
実は、安全大会の開催は、法律で義務づけられているものではありません。
それでも多くの電気工事・建設の会社が毎年これを続けるのは、「安全は、放っておくと薄れる」ことを、現場を知る人間ほど痛感しているからです。慣れ、慢心、「これくらい大丈夫だろう」。事故の多くは、その油断の隙に起こります。
恒電社の安全大会は、毎年7月に開催しています。2026年は7月1日(水)、会場は埼玉県県民活動総合センター(伊奈町)で実施しました。この日は、国が主唱する「全国安全週間」の初日にあたります。全国安全週間は1928年から一度も途切れることなく続き、2026年で99回目を迎えました。来年は、いよいよ100回目という節目です。そんな今年度のスローガンは「多様な人材 全員参加 みんなで育てる安全職場」。
この“全員参加”という言葉は、恒電社の安全大会のかたちそのものです。当日は自社の社員だけでなく、日頃ともに現場に立つ協力会社からも7名の方々にご参加いただき、総勢18名が一堂に会しました。
安全は、一社だけで守れるものではありません。現場で肩を並べる全員で守るもの。だからこそ、協力会社さまも一緒に参加してもらう。それが恒電社の考え方です。
大会は、代表・恒石隆顕の挨拶から始まりました。
恒石からは日頃の協力への感謝が述べられるとともに、「現場を支える職人の価値は近年益々高まっており、事故なく安全に工事を完遂することこそが、その価値を最大化する」とメッセージが送られました。恒電社が元請けとして現場の価値向上に努める姿勢と合わせ、全員で学び合い、安全な現場づくりを徹底していく想いを共有しました。
その後の一日で、今回特に時間をかけたのは、大きく三つのことでした。
この日の核となったのが、指差呼称とKYT(危険予知トレーニング)です。
「あの配線、大丈夫か」と声に出し、指を差して確認する。一見地味なこの所作こそが、“危険に気づく力(危険感受性)”を確実に高めます。あわせて、労働災害を題材にした映像の視聴、2025年に義務化された熱中症対策の最新情報、労働安全衛生法の改正ポイントなど、「知っているつもり」を毎年アップデートする座学の時間が続きました。
社員や協力会社から事前に募った、安全標語とヒヤリハットの共有です。
今年の安全標語には以下の標語が選ばれました!
【さすがだね 現場毎 一周回って危険予知、作業終了指差し確認 安全 ヨシ!】
現場で誰かが感じた“ひやり”を、隠さず言葉にして分かち合う。一つの“ひやり”が、次の誰かの事故を防ぐ最初の一歩になります。失敗を個人の責任に閉じ込めないこの文化が、恒電社の現場を静かに支えています。
そして一日の最後は、全員での「安全宣言(安全の誓い)」。声をそろえて誓ったのは、大げさなことではありません。この一年間、誰ひとり欠けることなく働き切る。その当たり前を、当たり前にするための約束です。
当日参加した社員からは、「実際の事故事例のVTRを見て、改めて自分たちの仕事が危険と隣り合わせであり、一瞬の気の抜けが命に係わると実感しました。気を引き締めていきたい」などの声も上がっています。
電気工事は、完成すれば“見えなくなる”仕事です。
壁の裏、天井の上、キュービクルの中。普段は誰の目にも触れません。だからこそ、その一つひとつを、決して手を抜かずに仕上げる誠実さが問われます。そしてその誠実さは、「働く人が安全であること」から始まると、私たちは考えています。
安全を最優先にするのは、事故を避けたいからだけではありません。安心して働ける環境があってはじめて、人は技術を磨き、挑戦し、長くこの仕事を続けられます。安全は、一人ひとりのキャリアと、会社の未来を支える土台でもあるのです。
未経験からこの世界に飛び込む方にも、すでに現場を知る方にも、恒電社ははっきりお約束します。「あなたが毎日、無事に家へ帰れること」を、本気で設計している会社です。
恒電社は「電気を通して社会を支える仕事」に、安全という揺るがない土台の上で挑みたい方をお待ちしています。