都内百貨店での化粧品販売、歯科医院での歯科助手・医療事務を経験した後、転居を機に2025年、恒電社へ入社した麦倉さん。
これまでの経験で得た「お客様の言葉や気持ちに丁寧に耳を傾け、不安や課題の本質を見抜く力」を、恒電社ではどのように活かしてきたのか。入社時の思いと、入社から1年が経った現在、業務内容の変化に伴う率直な感想を伺いました。
―――これまでのメイン業務であるカスタマーサポート(以下CS)での役割や、一番の成長実感について教えてください。
CSチームでの主な役割は、エネルギーマネジメント(EM)事業部とエンジニアリング(ENG)事業部における契約書の締結や請求書の送付に加え、工事で必要となる部材の手配、電力会社・消防・警察などへの各種申請、そして図面作成です。
他部署、他チームと連携して仕事を進めるので、たくさんの業務に携わってきましたが、この1年で最も成長を実感できているのは、「単線結線図」という電気図面を一人で描けるようになったことです。
入社前には触れたこともなかったCADを操作し、申請や工事に必要な図面を作成しています。
―――最も成長を実感できていると感じるのはなぜですか?単線結線図を描くようになったきっかけから教えてください。
CSチームの中で自分の強みを模索していたのがきっかけです。
マネージャーの向井さんは長年の経験から、CSチームの業務を網羅的に全て知り尽くしている人ですし、申請関係や補助金にすごく強い先輩もいらっしゃり、みんなそれぞれ「自分だけの強み」を持っていました。私も何か「誰かの助けになる自分だけの強み」を見つけたいなと思っていたんです。
そんな時、「現場の電気工事士や施工管理のメンバーは、日中は現場に出て夕方に帰社することも多く、一体いつ図面を描いているんだろう?」と疑問に思いました。そこで、同い年の施工管理のメンバーに「図面を描くのってすごく大変そうだけど、私が単線結線図を書けるようになったらどうかな?」と相談してみたんです。
そうしたら、「それ、いいと思う!」という言葉をもらえて、「自分たちもオフィスに帰ってきてから描くのは時間がかかるし、1から作るのと、できているものを確認するのでは、かかる時間も全然違う。内勤で単線結線図を描ける人が増えたら本当に助かる」と言ってくれたんです。
その言葉が大きな後押しになって、「じゃあ絶対に描けるようになりたい!」と決意して学び始めました。
―――実際の習得にあたって、どのような苦労や工夫がありましたか?
「電気=理科」というイメージを持っていたんですが、実は理科はずっと苦手分野でした。(笑)挑戦すると決めたものの、「こんな難しいものを、本当に描けるようになるのか?」と最初は不安しかなかったです。
まずはツールに触れる時間を増やし、過去の案件の図面を見比べながら「今回の工事だとここが関わってくるんだ」「この案件とあの案件は構造が似ているな」と、点と点をつなぎ合わせるように記憶をたどりながらひたすらアウトプットを繰り返しました。
ベースとなる基本の構成を一度覚えてしまえば意外と応用が効くことが分かってからは、苦手意識も消えていきました。不明点があれば現場から帰社後のメンバーに「ここはどうしたらいいですか?」と質問し、CADの操作から電気の仕組みまで丁寧に教えてもらいながらマスターしていきました。
―――実際に図面を描けるようになって、現場にはどんな変化がありましたか?
慣れない頃の私は、1枚の図面を描くのに5〜6時間という一日の大半を費やすこともありました。自分がやってみて初めて「これを現場帰りの疲れた状態でやるのは本当に心理的負担が大きい」と痛感しました。
現場の困りごとを見つけて業務をマスターしたことで、実際に現場メンバーの負担を減らすことができたのはもちろん、申請スピードが上がったことで巡り巡ってお客さまへの還元にもつながっています。
周囲に相談しながら、「自分だけの強み」を作り出し、チームやお客さまの力になれたことは、この1年での大きな自信になっています。
現在は建物などの平面図や立面図はCSチーム全員が描けますが、単線結線図は、私が最も得意な自信があります!
―――CS業務の中で、特に「面白い」「やりがいがある」と感じる瞬間はどんな時ですか?
一つは、やはり自分が描いた単線結線図が完成していくプロセスそのものです。
図面には作成者として自分の名前が載りますし、完成したものは申請書類としてずっと手元やお客さまのもとに残り続けます。自分の仕事が「形として残る」という感覚は前職までにはなかったものなので、大きな責任を感じると同時にすごく達成感があります。
もう一つ面白さややりがいを感じるのは、施工管理メンバーから「新しい機材を使ったシステム構成を考えたいから事前情報を集めてほしい」と依頼された時のリサーチです。
同じメーカーでも型式が変わったり、メーカー自体が異なると機材の仕様や強みが大きく変わります。「このメーカーなら問題なかった構成が、別のメーカーだとできない」「この機器にはこの機能があるけれど、あちらにはない」といった違いを洗い出すため、各メーカーのホームページの奥深くまで潜り込み、何十ページもある仕様書やマニュアルを読み込んで比較分析してきました。
元々は「機器の説明書を読むなんて億劫でなるべくしたくない」と思うタイプでした(笑)。でも、情報を集めて整理し、「この構成ならいけそうです」「ここは仕様が違うので厳しいかもしれません」と現場に伝えるアシスト業務が思いのほか楽しくて、どんどん好きになりました。
今では「どの辺りに知りたい情報が書いてあるか」の目星が直感でつくようになり、リサーチ業務にかける時間も短くなっていきました。自分の中にどんどんデータが蓄積されていく感覚にやりがいを感じています。
―――業務外でも、全社交流会の主催など様々な経験をされた1年間だったそうですね。
実は入社したその週に社員旅行があって、入社3日目にして全社員が集まる旅行に参加しました(笑)。出発の集合場所で「初めまして!」とご挨拶する人もいた状態だったのですが、みなさんがすごく気を遣って温かく迎え入れてくださったおかげで、一気に打ち解けることができました。
その後、「もっと部署間や拠点間のコミュニケーションを深めたい」という社内の声を受けて、同じ年のメンバーと一緒に部門間交流会の企画・主催を担当することになりました。イベントの企画も、大勢の前での司会進行も人生で初めての経験でした。
単に楽しむだけでなく、「業務に役立つ学び」を盛り込む必要があったため、かなり頭をひねりました。
―――交流会では具体的にどのような工夫をされたのですか?
一番力を入れたのはチーム分けです。大宮と伊奈町の2つの拠点、さらにEM、ENG、O&M、経営企画、管理部という5つの部門が均等に混ざるように調整しました。
さらに事前に社員全員に受けていただいていた「MBTI(性格診断)」のタイプも考慮したのですが、恒電社には「主人公(ENFJ)」タイプがものすごく多くて(笑)、油断すると“全員主人公チーム”になってしまうので、違うタイプを絶妙に混ぜ合わせるチーム分けに時間をかけて頭を悩ませました。
当日は「他部署との共有や伝達をスムーズに行うためのミニセミナー」や「他部署のお困りごとを解決するワークショップ」なども実施しました。ですが、実はスライドの作成ですら、ほとんどプレゼンツールに触ったことがない状態からのスタートでした。
でも、CSの先輩方が「こういう構成にすると見やすいよ」「ワンテンポ置いて話すと伝わりやすい」などと丁寧にアドバイスをくれたんです。前日にはリハーサルに付き合って実践的なフィードバックをくださるなど、全面的にバックアップしていただいたおかげで当日はみんなの笑顔があふれる最高の会にすることができたのではないかと思っています。
異業界から転職してきたメンバーが多い恒電社だからこそ、自分が未経験の領域でも「社内に必ず1人は知識や経験を持つプロがいる」。困ったときにすぐ相談でき、全面的にバックアップしてくれる環境のありがたさを実感した出来事でした。
―――そこから、入社1年目で「採用・マーケティング」を兼任することになった経緯を教えてください。
自分の強みが少しずつ見えてきたタイミングで、経営企画室長である陣汰さんと1対1でお話しする機会がありました。
「単線結線図を描けるようになったものの、今後はさらに色々な経験をしてキャリアの可能性を広げていきたいが、具体的にどうするか悩んでいる」と相談したところ、「採用とマーケティングに向いていると思うけど、興味があればやってみる?」と声をかけていただいたのがきっかけです。
「経験がないことだと思うけれど、知っていることは全部教えるし、やりたいと思うことは何でもやらせるから」と言っていただけて...実は採用とマーケティングは、頭の片隅で「いつか挑戦してみたいな」とずっと思っていた領域だったので、こんなに早くチャンスが巡ってくるなんて本当にありがたいことだなと思いました。
夫にも相談したところ「向いていると思うし、ずっとやってみたいと言っていたんだから挑戦してみたら」と背中を押してもらい、「不安1、チャレンジ9」の気持ちで飛び込むことを決めました。
―――実際に採用・マーケティングの業務が始まって、いかがですか?
7月の半ばから本格的にスタートし、現在は1か月ほどが経過したところです。CS業務とは全く異なり、最初は毎日飛び交う専門用語やカタカナ語、アルファベット3文字の略語に「それはどういう意味ですか…?」となることばかりでした(笑)。
今では上司の岩見さんからいただいたマーケティングの専門書を自宅で毎日読み込んだり、社内チャットで知らない単語が出てくるたびにAIに「この文章はどういう意味?」と噛み砕いてもらったりしながら、一つずつ言葉や概念をインプットしています。
―――CSで培った経験が、採用・マーケティングに活きていると感じる部分はありますか?
非常に役に立っていると感じます。私自身、電気や太陽光の知識がゼロの状態で入社してまだ1年です。だからこそ「業界外の人が見たときに、本当に分かりやすい文章になっているか?」という視点を、常にベースとして持っています。
専門用語に慣れてしまうと世間の感覚とズレが生じがちですが、お客さまや求職者さまは専門用語を知らないケースのほうが多いです。CSで日々お客さまと接し「外からの目線」を意識してきた経験があるからこそ、求職者の方や初めてサイトを訪れるお客さまに寄り添った発信ができるのではないかと感じています。
それと、逆に、マーケティングの視点を学んだことでCS業務にも良い変化が生まれました。
初めてお電話をくださったお客さまに「どのような経緯で弊社を知っていただけましたか?」と自然な会話の中でヒアリングできるようになり、Webサイトの構成や記事がどうお客さまに刺さっているのか、その“意味”を深く理解した上で応対ができるようになりました。
―――CSと採用・マーケの兼任はかなりのマルチタスクだと思いますが、工夫している点はありますか?
現在、大宮にあるさいたま支社と伊奈町の本社の2拠点を行き来しながら勤務しています。
さいたま支社には採用・マーケティングチームのメンバーが在籍しています。そのため、さいたま支社に出勤する日は、近くにいるメンバーに不明点を質問して解消できるよう、マーケや採用業務の割合を増やしています。
逆に伊奈町の本社にいる日は、エンジニアリング事業部や施工管理のメンバーと直接コミュニケーションが取れるため、CSや申請業務の割合を増やすなど、働く場所によって思考とタスクの切り替えを行っています。
また、毎朝その日のタスクを業務問わずすべて洗い出し、「頭を使う企画・思考系のタスクは脳が冴えている午前中にやる」「経験があって慣れている業務は午後に回す」といったようにその日の業務内容を確認したうえで、自分なりのルールを組み立て、業務にあたっています。朝と夕方にタスクの進捗をセルフチェックし、ミスなく漏れなくやり切るペースがこの1か月で掴めてきました。
―――拠点が離れていることによるやりづらさはありませんか?
全くありません。「離れていても、分からないことがあればいつでも電話やGoogle Meetをつないで聞いてね」と言っていただけているので、業務が停滞することがないんです。
「こんなこと聞いても大丈夫かな…」と遠慮しそうになる場面でも、オープンに受け入れてくれる雰囲気を周囲が作ってくれているので、本当に助かっています。
入社半年や1年未満の若手であっても、日頃の努力や可能性をしっかり見てくれていて、「やってみない?」とチャンスを提案してもらえる。そして、飛び込んだ先でも周囲が手厚くフォローしてくれるので、「言葉だけではなく、本当に挑戦と成長を後押ししてくれる環境なんだな」と身をもって実感しています。
―――今後、恒電社でチャレンジしたいことや、目指すキャリア像を教えてください。
目標としているのは、CSの先輩である向井さんです。向井さんが産休・育休に入られた際、CS業務だけでなく会社全体の多種多様な業務を裏で支えていたことを知り、「会社にとって本当に目に見えない部分でもなくてはならない存在なんだ」と痛感しました。
今回、採用やマーケティングという全社的な視点が求められる業務に携わらせていただく中で、「会社が目指す未来や方針」を常に意識して行動する重要性を学んでいます。向井さんのように、CSとしても一社員としても「恒電社にとってなくてはならない存在」「会社全体にとって最善の選択ができる人材」へと成長していきたいです。
―――最後に、どんな人が恒電社に向いているか、応募を検討している求職者へメッセージをお願いします!
恒電社に向いているのは、「明るく前向きで、とりあえずやってみようと思える人」だと思います。
太陽光やエネルギー業界は常に制度や仕様がアップデートされるため、変化に対する不安はどうしても生まれます。ですが、「不安はあるけれど、まずは一歩踏み出してみよう!」と新しい環境へ前向きにチャレンジできる方なら、ここではいくらでも成長できます。
代表の恒石さんや取締役の陣汰さんをはじめ、会社全体がいつも明るく大きな声で挨拶を交わす、エネルギーに満ちあふれた職場です。失敗を恐れずに新しい挑戦を楽しみたい方と、一緒に働けることを楽しみにしています!
———麦倉さん、ありがとうございました!